3D映像品質評価技術の調査研究を開始 

DCAJが、経済産業省「平成23年度次世代高信頼・省エネ型IT基盤技術開発・実証事業
(3D映像品質評価技術調査研究)」の公募を落札し、調査研究を開始しました。

1.事業の概要

 3D映像は、映画産業でのハリウッド作品から火が付き、現在では家庭用テレビ、
家庭用ゲーム機などにも普及しており、あらゆる映像分野においてその新しい
表現技法が期待されている。
しかしながら、3D映像が映像表現の一手法として期待されている一方で、
3Dコンテンツ自体は未だ充実していないのが現状である。
過去に1950年代と1980年代に3D映像のブームが起こった際には、
コンテンツ不足とコンテンツのクオリティの低さのために、一過性の
ブームに終わってしまっている。
3D映像産業が確立するためには、魅力的で快適な3D映像表現の品質を
評価する技術の確立が必要となる。
一方、魅力的で快適な3D映像コンテンツを豊富にするためには、
3D映像制作事業者が参入し易い環境を提供する事も重要である。
クラウドコンピュータを活用して3D映像表現の品質評価が出来れば、
 @ 高価な制作機材を自社で投資できない中小制作会社の参入
 A 複数事業者間による3D映像の共同制作等の機会が拡大し、
産業の裾野が広がると期待される。

更に、クラウドコンピュータを活用して、スマートテレビ、PC、スマートフォンなど、
多様な端末への3D映像を配信する事業の可能性が拓ける。

 本調査研究では、3D映像表現の評価技術を開発し、3D映像制作・配信の
クラウドコンピューティングで効率的に行うための技術課題や要求条件を明確にする。

2.3D映像産業振興協議会との関係

 3D協議会の「3D映像表現手法の評価原案作成WG 」で作成される評価原案を活用する。
また、緩急調査の成果を3D協議会を通じて普及を図る。