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DCAJセミナー「2014 International CES」から見たデジタル業界動向 開催報告

2014年02月21日

DCAJセミナー「2014 International CES」から見たデジタル業界動向

開催報告

 

平成26年2月19日(水)に(一財)デジタルコンテンツ協会会議室にて、DCAJセミナー「2014 International CES」から見たデジタル業界動向を開催、28名の方にご参加いただいた。

 

【日時】2014年2月19日(水)15時~17時10分

【場所】一般財団法人デジタルコンテンツ協会 会議室

【概要】

(1)主催者挨拶 鷲見良彦(一般財団法人デジタルコンテンツ協会 専務理事) 

(2)講演1 「チューナーレスの波に乗る4Kコンテンツ」

       講師:杉沼浩司氏(日本大学 講師・映像新聞 論説委員)

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International CES2014では至る所に4Kが出展されていた。湾曲のディスプレイも当たり前の状況で、湾曲とフラットと切り替えが可能なディスプレイも登場していた。また8Kはサムソンが98インチ、シャープは85インチのものを出展していた。

4Kコンテンツ向け物理媒体は現状見当たらず、衛星、CATV、ネットによる配信が見込まれるが、4Kコンテンツの配信は、圧縮方式が決まっておらず、各社バラバラな状況。またAkamaiのレポートでは米国の平均ネット速度は9.8Mbpsであり、ライブストリーミングはかなり画質を下げる必要があるのではないかという懸念がある。

 CEA/GfKの予想では、4Kテレビの今年の販売は870万台であるが、ほとんどの製造・販売は中国国内と想定される。中国メーカーは、4K50インチを1000ドルで販売しているケースもあり、低価格化が進んでおり、日本のメーカーが高画質を押しても市場開拓は難しい。そのため、何が必要とされているかをTVセットメーカーは徹底的に考えて提案する必要がある。

4K普及のためには、チューナーは不要で、4Kテレビによって、ケーブルと衛星はSTBで、ネットコンテンツはメディアボックスで、というようにチューナーが無いテレビでもコンテンツを楽しめるようになると考えられる。米国ネットワーク(地上波キー局)も、4K配信はネットで計画している。

4K普及のためには、テレビを受動デバイスから「電子の窓」へ転換する必要がある。「転換のために必要なもの」を考えついた者が4Kの覇者になるかもしれない。

 (3)講演2 「CESで注目を集めるウェアラブルデバイス」

       講師:近藤義仁氏(株式会社エクシヴィ 代表取締役)
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International CES2014では、健康系デバイスが非常に多かった。これはBluetooth4.0のLow Energyにより、多くのスマートフォン接続型デバイスが登場したためと考えられる。今後のデバイスは、より低消費電力へ向かうと考えられる。

AVEGANT Glyph社から網膜ディスプレイが展示されていた。網膜ディスプレイは網膜に直接映像を映し出すため、メガネが必要ない。

OculusRift(ベンチャー企業Oculus VR社が開発したVR特化型のHMD)のような低価格VRデバイスの登場で周辺デバイスも加速した。OculusRiftはKickStarterでクラウドファンディングを行い、最終的に240万ドルを超える資金を集めた。現在は開発キットの段階。従来のHMDとは比較にならないほどの広視野角や各種センサによるヘッドトラッキングにより頭の動きを遅延なく追従できることで、まるで映像の中に入っているように感じることができる。

CESで発表された新しいOculusRiftであるCrystal Cove Prototypeでは、ポジショントラッキングで頭の位置が測定できるようになった。またFullHDで有機ELになったため画質も非常に良くなった。

Oculus Riftを皮切りにパーソナルVR時代が到来するのではないかと考えている。

例えば、自宅で360度ライブ観戦や、バーチャルスカイダイビング、バーチャルスキューバダイビング、バーチャル旅行などが可能になるのではないか。またーソナルVRによる教育・疑似体験も期待できる。バーチャル恐竜ツアーやバーチャル工場見学、火星を歩く体験をすることも可能になる。さらに産業にも利用できる。金型作成前のシミュレーションや3Dモデルでのウォークスルー、賃貸物件のVRプレビュー等が可能になる。

 

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またセミナー終了後、近藤氏の持参したOculus Riftの体験会を開催した。ジェットコースターのコンテンツは、非常に臨場感があり、本当にジェットコースターに乗っているかのように体が反応してしまう方もいるくらいであった。