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DCAJビジネスセミナー「ネット世界から見る映像ビジネスの今後」開催報告   

2016年05月23日

DCAJビジネスセミナー開催報告 「ネット世界から見る映像ビジネスの今後」


■日時: 2016年5月19日(木) 13:30~15:15
■会場: デジタルコンテンツ協会 会議室  
■概要 
13:30 開会挨拶 DCAJ常務理事 加藤俊彦
13:35~14:35 「動画配信/テレビ視聴の最新事情とTwitterエンタメ全件解析による詳細分析」

講師:遠藤 諭氏(株式会社角川アスキー総合研究所 取締役 主席研究員)
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テレビ視聴の最近の動向について、「スマホの所有率は伸びているが、テレビとネット視聴時間を比較すると全世代でまだまだテレビの方が多い。テレビ視聴の4割は録画視聴。タイムシフトによってテレビが話題にならなくなった。」
ネットの動きで遠藤氏が注目するキーワードのひとつ "BOT" 「2016年はアプリのように"BOT"を選ぶ時代が来るのでは??」LINEでは4月に先着1万人限定「LINE BOT API Trial Account」で提供を開始したところ、すぐに上限数に達してしまったという。

講師:吉川 栄治氏(株式会社角川アスキー総合研究所 プラットフォーム開発事業部 担当取締役)

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角川アスキー総合研究所がNTTデータのデモグラフィック判定技術を利用して提供している"リアルタイムトレンド(RTA)解析サービス" からVODサイトについてのツイッタ―解析を紹介。Netflixが配信開始された2015年9月には多くの人にツイートされたことが分かる。
次に紹介された春アニメのツイートからも様々な分析結果を把握することができ、大変興味深い。
続いて紹介された "TV視聴〝熱"ランキング"は、従来のリアルタイム視聴によるTV視聴率ランキングと比較してみるとランキングの内容が異なることがわかる。新しい番組新視聴の指標として確立したという"TV視聴〝熱"ランキング"は注目です!

14:35~15:05 「動画配信(VOD)市場調査レポート2016のサマリー紹介」
講師:木下 勇一(一般財団法人デジタルコンテンツ協会 調査部 主幹)
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4月に刊行したレポートのサマリー(概要)についてポイントを紹介した。
動画配信(有料VOD)市場は第3成長期に突入。2015年の市場規模は1,410億円。テレビ向けサービスが強化され2020年には2,270億円まで伸びると予測した。もっと深く知りたい方はレポートをご覧ください!
今後の着目ポイントは、「定額制の定着と競争」、「新たな提携関係」、「動画広告市場」。

15:05~15:15 全体質疑応答
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話題にことかかない「AbemaTVFRESH!」について講師の遠藤氏と吉川氏のほかセミナーに参加いただいていたメディア・コンサルタントの境 治氏(画像上:境氏には最新レポートの巻頭「ようやく本格普及へ歩みはじめた日本のVOD~SVOD市場の沸騰と、テレビ局の無料配信」に特別寄稿執筆)にコメントを求めた。それぞれのコメントから新しい取り組みに期待値が高まっていることが感じられた。

15:15 閉会

以上

*本件に関するお問い合わせ: 一般財団法人デジタルコンテンツ協会 調査部 TEL 03-3512-3901