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『デジタルコンテンツ白書2015』発刊セミナー開催報告

2015年09月30日

『デジタルコンテンツ白書2015』発刊セミナー開催報告


平成27年9月4日(金)城西国際大学にて「デジタルコンテンツ白書2015」の発刊セミナーを開催いたしました。当日は約70名の方にご参加いただきました。

【日時】2015年9月4日(金)15時~17時20分
【場所】城西国際大学 東京紀尾井町キャンパス3号館 B1多目的スタジオ

今年も城西国際大学様に会場提供の御協力をいただき、発刊セミナーを開催した

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DCAJ市原専務理事より、開催の挨拶

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城西国際大学メディア学部掛尾教授(白書編集委員:映画執筆)にご挨拶をいただいた

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第1部 「日本のコンテンツ産業の市場規模について」

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DCAJ調査部木下主幹より解説した。
・コンテンツ市場は6年ぶりの12兆円回復
・パッケージは減少し、ネットワークが伸長(ネット市場が2兆円超え)
・売上規模では従来メディア(テレビ、新聞、雑誌)が依然としてトップ3
・フィーチャーフォン減少の影響は限定的に
・配信サービスが増えているため、ネット化率は今後も伸びる



第2部 「デジタルコンテンツ白書2015特集について」
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編集委員長の専修大学ネットワーク情報学部教授福冨忠和先生にご講演いただいた。

・2010年の白書の特集「コンテンツ、この10年とこれから」から、5年の間にビジネスモデルが大きく変わっている。
・白書2015の特集では、メディア中心の産業モデルからコンテンツ・ビジネスが相対的な自由度を得て重層的な収益源を持ちはじめている動向を取り上げている。大きく時代の流れが変わってきており、それを「クロスコンテンツの時代」と称した。
(詳細は「デジタルコンテンツ白書2015の特集をご覧ください」)


第3部 「パネルディスカッション(クロスコンテンツの時代へ~ビジネスモデルの重層化~)」
<モデレーター> 福冨 忠和氏
<パネラー>   数土 直志氏、濱野 智史氏、森 祐治氏

― 各事例におけるビジネスの現状についてプレゼンテーション頂いた後に、それぞれの課題等についてディスカッションを展開した。

●アニメーションビジネスについて
数土 直志氏(㈱イード アニメ!アニメ!編集部 編集長) 
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・アニメーションの権利の派生がものすごく増えている。もともとクロスメディアで映像の周りからお金を集めるモデルといわれてきたが、さらに進化して収益化の多角化が進んでいる。
・こんなに派生しているビジネスの参加者を今後、誰がまとめていくのかということが問題になってくるのではないのか。

●アイドルビジネスについて
濱野 智史氏(ネットイヤークラフト㈱ リサーチャー/情報環境研究者) 
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アイドルもちょっとしたクロスコンテンツ、キャラクターものの3次元版ともいえる。
アイドルの存在がインターネットによって変化したし、AKBがビジネスのモデルを変えた。 劇場公演、握手会などメンバーとの人間関係、関係性を楽しんでいる。
マネタイズの方法もコンテンツビジネスだけでなく、アイドルがカフェ店員として働いたりしていて飲食業とも結託できる。

●企業コミュニケーションについて
森 祐治氏(㈱電通コンサルティング シニアディレクター 取締役)
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・いわゆる「クロスメディア」、今は多くの人たちが「オープンメディア化」という言い方をしているが、メディアを持っていないのに、メディアを乗っ取ってしまう仕組みが出来ていて、それ自体がコンテンツを中心とする状況を作り出してしまうという状態がある。
・ビジネスサイド、メディアではない一般企業がある意味でメディアやコンテンツに近い関係を作れる時代になってきている。メディアとコンテンツの関係性が一般企業のなかでとても重要視される時代になってきている。               
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・ここ1~2年で20年に一度、30年に一度の大激変期に入っていると感じている。ビジネスモデルも変わっているし、これからクロスコンテンツもどんどん変わっていくだろう。面白い時代にはいったなあと思う。(数土氏)
・各企業が一広報担当的な意味でOwnedアイドルを作っていくこともあり得る。ただ企業の場合は炎上を恐れるので面白くならないことが多い。企業のイメージを悪くしない形で企業の広報につながるような魔法のアイドルがいるかはわからないが、興味のある方は私へご相談ください。(濱野氏)
・今までコマーシャルについては視聴率などわかったような数字があったが、それとは違うものを求められてきているということを感じている。
今後は広告宣伝費ではない企業コミュニケーションとして、どのくらいメッセージ発信をしているかどうかという指標も出てくると面白い。(森氏)



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