日本の映画、テレビ番組、音楽、ゲームソフト、書籍などコンテンツの国内市場規模は2017年の時点で約12兆円を大きく超えると推計され、国際比較では米国、中国に次ぐ世界3位という高水準の規模を誇っています。しかし、ここ数年はほぼ横ばいで推移しており、受け手となる人口の減少を考慮すれば、今後も世界へ向けて発信する市場の成長を見込むことは容易ではありません。

また、パリで開催されるJAPAN EXPOをはじめとする日本コンテンツを紹介するイベントに多くの来場者が詰め掛ける様子が毎年報じられるように、マンガ、アニメ、ゲームソフトをはじめとする日本が誇るコンテンツは現時点においても、海外の多くの人々に愛され、圧倒的な人気を博しています。このような海外における奥深くて質の高い評価を、いかに収益につなげていくかが、我が国コンテンツ産業にとって喫緊の課題となっています。

当協会は、こうした我が国コンテンツ産業の現状と課題を踏まえつつ、世界をリードするためのコンテンツ産業の最新動向に関する調査研究、次代を切り拓くコンテンツ関連技術に関する調査研究、最先端コンテンツ関連技術の国内外に向けた発信の場であるデジタルコンテンツEXPOの開催、海外の展示会への出展や海外機関との交流をはじめとする海外展開支援事業等に積極的に邁進してまいる所存であります。皆様方におかれましては、デジタルコンテンツの発展のために、一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。